≪自動車・燃費不正≫――『燃費の計測』方法っていったい……



1991年に国が“燃費測定方法”定め導入された直後、三菱自動車は不正なプログラムを開発し、これまで約25年間その不正プログラムを使用してきたことが発覚。


近頃、話題にのぼっている“車の燃費不正”問題について、不満の声が今もなお増える一方、そして不正問題においては収拾するどころか、芋づる式にズルズルと……他社の不正までもが表面化してきています。

筆者(わたし)としては「ああ、やっぱりな」というのが感想。

若い頃から何かと車に乗る機会の多い地方民としての意見ですが、表記されている『燃費』と実際に使用してみての実感的な『燃費』では、明らかに差異があるんですよ。

たとえば表記では“1リッター=15キロ”の車を運転していたとして、30キロをそうこうするのに2リッターで足りるかと言えば、全然そんなことはなく、実際に運転してみると“1リッター=7キロ”くらいしかない。

そのため、30キロを走行するのに2リッターの倍の4~5リッターは必要になります。

まぁ、もちろんエアコンや音楽などを作動させているため、多少『燃費』に悪影響が及ぶことは理解していましたが、それでも「“1リッター=15キロ”って表記はいったいなんだったんだよ」と何度も思わされました。

さて、こんな話題のさなかだからこそ、上記にある国が定めた“燃費測定方法”というのが『どんな方法なのか』気になりませんか?

その“燃費測定方法”というのは――

燃費測定方法



燃費の測定方法は、『10・15モード』『JC08モード』があります。

10・15モード



2013年3月まで表記されていた『燃費』は、おおかた“10・15モード”の計測値が表示されていました。

市街地を想定した10項目に加え、郊外を想定した15項目の走行パターンにて『燃費』を計測するというもの。

アイドリングから走行、停止まで細かく秒刻みで定められていて、その状況下で排出量を測定、「カーボンバランス法」により『燃費』を算出するという工程です。

JC08モード



2011年4月より実装された新たな“燃費計算方法”です。

『10・15モード』の計測工程をさらに細かく分け、さらにまた車体の重量区分を分類することで、より実情に近い『燃費』を算出します。



『JC08モード』という、より細分化された計算方法により、目安となる『燃費』に近づいたものの、それでも実走行時にはその燃費よりも20%ほど悪化するというのが、これまでの通念でした。

しかしながら、上記のニュースにもあるように、不正プログラムの発覚やデータの改ざんなどにより、これまであくまで目安として表記されていた『燃費』情報が虚偽(ウソ)であることがバレてしまったわけです。

「身長を数センチ偽っていた」とか、「年齢を何歳かサバ読みしていた」とか、そういう問題と似ていながら、問題の大きさがそれらと似てい非なるものであることはもうご理解していることでしょう。

そう、言うなれば……ずっと「わたしはバージン」と言っていた女性が、結婚後にいきなり「実はバージンじゃないんです」と告白してきたくらいの、とんでもない問題なわけです。

そこで炎上中の三菱がとった行為は――



1台当たりの3万円

対象車1台当たりの約3万円支払うことが決定されました。

「ウェーイ! 3万ゲットォ!!」
――こんな風に突然得た3万円に喜びを隠せない人も少なくないでしょう。

ここで目前の3万円で満足している方、冷静になって考えてみてください。
燃費不正問題が発覚後、三菱の軽自動車販売台数が前年と比較して75.0%減

たった数週間の騒ぎで75.0%減……『燃費の良さ』が売りであったため、余計に影響が明確に現れたのかもしれません。

2016年3月期連結決算時の純利益が≪890億円≫であったので、それを参考に単純計算をすると、『燃費が良くない』のであれば75%減したということで通常≪222.5億円≫であったことが予想されます。

額が大きすぎて何だかパッとしないかもしれませんが、ようするに≪667.5億円≫を不正表記により稼いでいたことになるわけです。

いいえ、それだけではなく、≪667.5億円≫というのはたった1年での計算であり上記した通り約25年間となると……≪1兆6687.5億円≫……あくまで単純計算ですが、莫大な額が現れます。
(しかし、あくまでこれは軽自動車だけの計算であり、乗用車も含めれば……)

では、改めて配られた額を確認しましょう。

1台あたりたったの3万円。

『燃費が悪い』のであれば購入しなかったであろうはずが、わずかな『燃費』の数値に惑わされて、その解決が「3万円やるから勘弁な!」では、それこそ『(問題解決への)燃費が良すぎる』のではないでしょうか。

さておき、この問題に対して怒りを煮えたぎらせているのは日本だけではなく、むしろ三菱を愛好している海外(ではないだろうか?)。

では、此度の『燃費不正問題』が発覚したあとの海外の反応は――



海外の反応



I love Mitsubishi interiors as far as cheap cars go.
(訳:三菱は内装も良く価格も安いから好き)


At least Takata is paying some kind of fine.
There is no mention of Mitsubishi paying a fine.
(訳:タカタは罰金を払った。話が進めば三菱も罰金を支払うさ)


I work at a Mitsubishi dealer.
I wish I hadn't heard of them in a while haha.
Thankfully this news is only subject to some kei cars sold in japan, nothing we sell here in the states.
(訳:私は三菱のディーラだが、そんな話は今まで聞いたことがなかった。こちらの州で販売している車に対象車がなくて良かったよ。ハハハ。日本で販売されている一部が対象みたいだね)



海外では、それほど『問題視』されていないようす。


……というか、ほとんど『燃費不正表記』に対して意見するコメントがない……。


まぁ、前述でも述べたように、日本でもこれまで『燃費不正表記』なんてあって当然くらいに黙認していたわけですから、海外では「ふーん、みんなやってるヨ!」ってな感じくらいなのでしょうね。

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